株式投資で資産1億円

短期~中期の株式投資で資産1億円達成までの道のりを記録するブログです

『"普通の人"だから勝てるエナフン流株式投資術(奥山月仁)』を読んで

▼概要

以下の"つなげよう"分析でアマチュアでもプロに勝てる方法を体系的にまとめている。

 

【つ】 強みを知れ → 自分ならではの強みを理解する

自らの強みは仕事や趣味などの中に潜んでいる。

普段接している商品やサービスの中に他の人がまだ気づいていない大化け株がある。

商品やサービスの良さが実感できる、というだけで、決算書やネットの情報だけを見て投資をしている人に比べれば、かなりの強みを持っていると言える。

大化け株の例)

工場勤務  : MonotaRO(3064)...工具や間接部材のネット通販

買い物好き : セリア(2782)...100円ショップ

外食好き  : アークランドサービスHD(3085)...トンカツ専門店「かつや」

 

【な】 流れを知れ → 複雑な株価の流れを理解する

長期的に株価を変動させる要因は、以下の3つ

①企業の成長

②相場との連動

③評価水準の変化

 

ここで重要なのは、「自分がどの流れに着目してその株を売買しようとしているのか」を自覚すること。

 

①企業の成長に伴う株価の上昇を狙うなら「成長株投資(グロース株投資)」

②相場との連動による値上がりを拾うなら「循環株投資(シクリカル投資)」

③市場による株価の評価水準の是正に注目するなら「割安株投資(バリュー投資)」

 

そして、それぞれに合った投資スタイルを取る。

 

成長株投資は、少なくとも3~5年は保有し続ける覚悟が求められる。短期トレーダーにはおなじみの「損切り」については考えを改めた方がいい。保有期間中には何度も10%以上の下落局面が訪れるが、そのたびにお宝株を手放すようでは大きな利益を手にすることはできない。

 

循環株投資は、デイトレードか、長くても数ヶ月以内の短期的な売買を繰り返し、景気の波をこまめに切り取って利益を確定していく。景気循環株投資では銘柄を絞るよりも幅広く複数銘柄を買う方がうまくいきやすい。分散効果を利用できるから。

 

割安株投資は、会計のスキルが必須となる。決算の内容を丹念に調べ、資産や長期的な収益性からその企業の本来価値をはじき出し、株価と比較して極端に割安な銘柄を買う。この投資法のコツは割安なだけではなく、業績も上向いている銘柄を買うこと。

 

【げ】 原理を知れ → 株価が決定する原理原則を理解する

短期的に株価を決定させる原理は、以下の3つ

①企業の近未来の業績

②リスク

③金利水準

 

 - 外部環境の変化が3つの原理を通じて株価を左右する例

[ 1. 政治の安定 ]

①経済政策により企業の近未来の業績向上が期待できる

②政治リスクが低下する

→株価上昇が見込める

 

[ 2.金融緩和 ]

①金利負担低下により企業の近未来の業績向上が期待できる

③金利が低下する

→株価上昇が見込める

 

株価変動の原理を押さえたら自身の投資ストーリーを描く。

例)

[ 業績 ] 構造改革が進展していて収益性が高まることが期待される。

[ リスク ] 懸念材料は為替変動や日中関係の悪化だが、その程度のリスクは株価に織り込まれている。

[ 金利 ] 日銀の金融緩和も継続すると考えられる。

→買いと判断する。

 

【よ】 弱みを知れ → 個人投資家や人間ならではの弱みを理解する

[ 投資スタイル ]

ビジネスパーソンとして仕事を持っていることは、短期トレードの世界では圧倒的な弱みである。一方、成長株投資であればビジネスパーソンの多くはいやでも財務分析や会計処理の勉強を求められ、広く業界の情報や商品の知識を手に入れている。経営理論や投資モデルの勉強をしておくと本業にも役立つ。短期トレードでは圧倒的な不利をもたらした「仕事中に株価を見られない」という弱みを「仕事中は株価を見なくて済む」という強みに変えることができる。

 

[ 銘柄選定 ]

株式投資では事業内容を自分で理解できる会社の株を買うことが原則。事業内容が理解できないなら、無理に理解できるようになる必要はない。その企業の株を買わなければいい。そうすることによって「理解できない」という克服困難な弱みと正面から向き合わずに避けて通ることができる。

 

[ 感情 ]

感情的な弱みを回避するために、優れた投資家の多くは売買のルールを設けている。

筆者の場合は、次の3つの条件のどれかに該当しない限りは売らない。

1. 本質的な価値に対して株価が高くなり過ぎた

2. 成長が止まった

3. 十分な調査の結果もっと良い銘柄を見つけた

 

【う】 ウラを取れ → 決算書や会社資料で必ずウラを取る

「原理を知る」で解説した投資の原理原則を実践に移すには、その根拠を確認する、すなわち、ウラを取る作業が最も重要になる。

[ 企業を分析するために必要な5つのポイント ]

①成長性

②健全性

③企業の商品・サービス

④企業の外部要因

⑤企業の経営者

 

▼心に残ったフレーズ

私はユーザーとして満足のいく体験をした時、必ずその会社のことを調べることにしている。
大化け株は大抵とても身近な所に潜んでいるからだ。

 

リンチに倣った投資法の肝は、「成長が期待できる企業をひたすら探し出して割安さを加味して購入しさえすれば、後はただじっとしているだけで、アマチュアでも大いに勝てる」という点だ。

 

では、株式投資におけるあなたの強みは何だろうか?

この点を一度、整理しておくとよいだろう。

あまり難しく考える必要はない。

あなたの強みの大半は、あなたの人生そのものであるからだ。

 

一般的には株式市場は、数ヶ月から長くても3年程度先の業績を織り込みながら株価を形成しているといわれている。

 

もっとも重要なのは、誰よりも投資対象の企業を深く知ろうとする努力だ。

 

成長株投資で儲けたいなら、日々の株価変動には努めて鈍感になろう。

 

「投資は合理的であらねばならない。理解できないなら金を出すな。」

これは、米国の偉大な投資家、ウォーレン・バフェットの名言の一つである。

この言葉の肝は「理解」の2文字にある。

投資家にとっての最大の弱みは「理解できない」ことであるからだ。

 

 

▼所感

長期保有の割安成長株投資家向けの本です。

随所に「感銘を受けるフレーズ」や「今までなんとなく理解していたが言語化できていなかった部分の説明」が散りばめられています。

特に、「【な】流れを知れ」「【げ】 原理を知れ」には理解が曖昧だった株価変動の原理がわかりやすく書かれていました。

この本を読んで実践しようと思ったことは、

1. 身近にある大化け株に対してアンテナを張ること

2. 筆者が影響を受けたというピーターリンチの本を読むこと

3. 本書のコラムでおすすめしていた『会社四季報』読破をすること

です。

また、株価変動の原理はまだまだ理解ができていないので、実践で学びつつ、マクロ経済など理論的な本も読んで理解を深めていきたいです。

基本的には有益な良書であったのですが、1点難をつけるとすると、元々『日経マネー』で掲載していた連載をまとめたものであるためか、話が飛び飛びになっていてたまに置いてけぼりになりました。

 

“普通の人

“普通の人"だから勝てる エナフン流株式投資術